
コミュニケーション術に関する
コミュニケーション術に関する、とある本にこんなことが書いてありました。ある人が突然、街中で印籠をかざし、「この紋所が目に入らぬか!」と語りかけたとします。すると、関西では必ずと言っていいほど多くの通行人が、「はは〜っ」と、ひれ伏したり、なかにはオーバーに土下座したりする人までいるそうです。
ところが東京では、大多数の通行人が知らんふりです。
冷ややかな視線を浴びせ、不審がられることもあったそうです。
このエピソードは、関西ではとかくボケツッコミと言われる、漫才のようなノリのいい即興のコミュニケーション文化が極度に発達しているということですね。私はもともと関西生まれではありませんでしたが、十数年以上、関西で暮らしてきて、自分は実際にすでに関西人だと思っております。
初対面で打ち解け合う時に、この関西人特有の当意即妙なやりとりはひじょうに効果がありますね。集団の中で困っている人、寂しそうにしている人を見れば、ほっとけないのが関西人のいいところではないでしょうか。